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第31回 標準リスクモデル(2)(2010.09.03)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆標準リスクモデル(2)

PMの道具箱(20)では、標準リスクモデルを取り上げました。


その中では、リスクの表現を次の3項目セットで表現することが多く、これを3表記法と呼ぶと書いています。

・根本原因:リスクが発生する根本原因
・リスク事象:発生するとプロジェクトに影響を与える事象や状況
・プロジェクトへの影響:リスクが発生した場合のプロジェクトの影響

そして、その他のリスクの表現方法のは、標準リスクモデルがあります。

(参考文献:実践・リスクマネジメント プレストン・G・スミス+ガイ・M・メリ
ット生産性出版

    

標準リスクモデルでは、
・リスク事象、
・その影響
・プロジェクトに対する損失量
・リスク事象の発生確率
・影響の発生確率
・リスク事象のドライバー
・影響のドライバー

の7つの要素でモデル化されています。

つまり、リスクが発生すると、即プロジェクトへの影響が出るかと言うと、そこにも発生確率を考えているのが、標準リスクモデルです。

リスク発生 ⇒ プロジェクトへの影響
↑確率がある    ↑ここにも確率がある

それでは、ドライバーは何かと言いますと、リスク事象のドライバーとは、プロジェクトの環境内に存在し、特定のリスク事象の発生へと導くと思われるもので、現実に存在するものであり、影響のドライバーはリスク発生にて特定の影響が発生すると確信できるものです。ともにドライバーは確率値を持っておらず、できるだけ事実に基づいている必要があります。ただし、事実ではないけれど、過去のデータから、ほぼ確実に推定できるものもドライバーになります。

リスクマネジメントプロセスにおける最初のステップであるリスク特定では、リスク事象とその影響を洗い出します。

次のリスクの分析では、それらのドライバーと確率、そしてプロジェクトに対する損失量を導き出し、リスクの優先順位付けとリスクマップを作成し、管理すべきリスクを決めます。

また、リスク対応計画作成では、ドライバーに対する対策を考えていきます。

次回は、この流れをもう少し、詳しくご説明します。

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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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