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第13回 プロジェクトとステークホルダーマネジメント(2017.01.10)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木 道代


◆プロジェクトとステークホルダーマネジメント

本連載では、これまで、ステークホルダーマネジメントについて、PMBOK(R)に沿って、述べてきました。

本号では、そもそも、プロジェクトとは、そして、なぜ、ステークホルダーマネジメントが必要かについて、考えてみましょう。

1.プロジェクトは母体組織のためのベネフィットを生成する一時的な組織である

 プロジェクトとは、有期的、独自性のある業務であり、会社の事業戦略を実行し、利益やその他の便益を実現するための業務です。
 そして、それは、定常業務では実行することができないため、一時的に集まったメンバーが実行します。

2.プロジェクトチームは、ベネフィット実現に向けて、成果物を生成しなければならない

 集まったチームメンバーはプロジェクトの目的(母体組織に提供するベネフィット)を実現するために、成果物を生成します。

3.プロジェクトの成果は、母体組織に肯定的、否定的または中立の影響があるベネフィットを約束する

 プロジェクトで生成する成果物は、本来であれば、母体組織のためにベネフィットを提供するもの であるはずですが、その時点では、必ずしも母体組織に肯定的な べネフィットであるとは限りません。

4.プロジェクトステークホルダーは、プロジェクトに影響を与える、もしくはプロジェクトから影響を受ける個人またはグループである

 プロジェクトには利害関係者としてのステークホルダーが存在し、それは個人また は、グループとして特定されます。

5.プロジェクトステークホルダーは、プロジェクトに対して、支援または妨害を行うかもしれない
6.ステークホルダーのプロジェクトへの貢献は、資金的なものと資金的ではないものがある

 ステークホルダーは、プロジェクトに影響を与えますが、プラスの影響ばかりとは 限りません。
 また、その影響には、金銭的なものとそれ以外のものが存在します。

7.貢献には、プロジェクトの公式な行動や非公式な行動がある
8.ステークホルダーがプロジェクトに貢献するためには、コストがかかる

 ステークホルダーがプロジェクトに影響を与えるには、公式に活動する場合と非公
 式に活動する場合があり、それらにはコストがかかります。
 そして、そのコストは、ステークホルダー自身が負担することになる場合もあります。

9.ステークホルダーマネジメントは、プロジェクトの成功を高めるためのステークホルダーへの行動である

 プロジェクトを成功させるためには、ステークホルダーの協力・貢献が欠かせません。例えば、顧客が仕様を決定しないと設計できませんし、上位層がOKしないとゲートを超えることができない場合などがあります。
 そして、プロジェクトに影響を与えるステークホルダーからは、妨害ではなく支援 をしてもらい、貢献を受けるために、ステークホルダーへの働きかけが重要です。
 プロジェクト側が何もしなくても、ステークホルダーに協力してもらえる、という のは、
幻想であり、失敗の始まりです。

10.ステークホルダー分析は、ステークホルダー特定、ステークホルダーアセスメント、ステークホルダーの優先順位付けである

 そのために、ステークホルダーを特定し、ステークホルダーを評価し、重要なステークホルダーに対し、ステークホルダーマネジメント計画を策定し、行動することが重要です。


次号では、さらに難しさについて、考えます。

◆顧客(ステークホルダー)に関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ステークホルダーマネジメント〜相手の世界を理解し、信頼関係を築く◆7PDU's
  日時・場所:【東京】2017年12月12日(火)10:00-18:00(9:40受付開始)
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        【大阪】2018年 01月 22日(月)10:00-18:00(9:40受付開始)
           大阪市中央公会堂(大阪市北区)
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/stake20.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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【カリキュラム】
1.ステークホルダーマネジメントとは何か
2.ステークホルダー分析の手法
3.ステークホルダーの期待をマネジメントする
4.ステークホルダーのプロジェクトへの協力を得る
5.ステークホルダーと交渉する
6.ステークホルダーマネジメントを計画する
7.ケース
 ・顧客とのよい関係を作る
 ・上位組織を動かす
 ・チームを結束させる
8.ステークホルダーマネジメントの難しさ
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著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

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