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第10回 考え抜く(2008.04.19)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆考えるプロジェクトマネジメント

今まで、いくつかの現場力について述べてきたが、この辺でいったん、打ち切りたい。そのまとめの意味で、現場力の源泉になる「考え抜く」という観点からいくつかのことを述べておきたい。まず、最初は、言葉の意味について考えてみたい。

今年の2月に渡辺貢成先生の「できるプロジェクトマネジャー、スタッフの現場力」というセミナーをやらせて戴いた。メルマガでも何度か告知したので、覚えてもらっている方もいらっしゃるだろう。

渡辺先生からこのセミナーのプログラムをいただいたときに、強く共感した点がある。それは、考えることを「言葉の定義から入る」という考え方である。


◆よく見かける光景

最近、よく見かける光景にこんなものがある。

「このプロジェクトでは、品質をもっとも重視する」

という方針をプロジェクト憲章に書いている。プロジェクトのスケジュールが遅れてきた。そこで、どうしようか議論し、品質重視だから、多少、納期が遅れてもいいだろうという結論に至った。

大体、こんな話で、自分はきちんとものを考えながら進めているのだというプロジェクトマネジャーが多い。

この話は一見もっともらしいが、結構、怪しい。たとえば、このステートメントを顧客との間の約束ごとにしていたら、間違いなく揉めるというのは多くの人が同意するのではないだろうか?


◆重視するとはどういう意味か?

問題は「重視する」という言葉の意味にある。

・プロジェクトが考える重視とステークホルダ(顧客や上位組織)が考える重視は同じものなのか?

・品質を重視するというときの重視と、スケジュールを重視するというときに重視は本当に同じ意味なのか?

もっと考えてみると、そもそも重視するというのは、一方をある程度犠牲にしてもよいという意味なのか?という点も疑問になる。

逆にいえば、

「このプロジェクトでは、品質をもっとも重視する」

という方針を、「単純化」し、「スケジュール遅れは20%までなら品質達成を優先しよう」というやり方をしてよいのかどうかが問題になってくる。

これはしばしば、コミュニケーションの問題だと言われる。真の意味でのコミュニケーションの問題ではあるが、最近、注目されているような表面的なコミュニケーションでは片付かない問題である。


◆マネジメントの答えはイエス/ノーでは設定できない

上の例で考えてもらえば分かるように、なぜ、方針を明確にしたいのかというと、迷うからである。つまり、品質が達成できていないときに、品質をとるか、スケジュールを取るかに迷うので、原則を決めたいのだ。言葉は不適切かもしれないが、単純化したいのだ。もっといえば、単純化することによって考えなくて済むようにしたいのだ。

このような考えと表裏一体で、プロジェクトにおける判断では、イエスかノーかといった二者択一に設定するのは難しいものが多い。上のように方針があっても、その方針の意味するところを考えると、単純にイエス・ノーにはならない。マネジメントに答えがないというのはそういう意味である。イエスかノーにならないということは、人によって答えが違うということである。しかし、プロジェクトマネジャーは答えを出さなくてはならない。つまり、判断ではなく、「決断」が必要になってくる。


◆考え抜く=決断に資する答えを見つける

では、決断に資する答えをどのように見つけるかということが問題になる。ここで考えたいことが言葉の定義なのだ。上にのべたように「重視」という言葉を単純化しないで、何を意味するのかを徹底的に議論する。すると、その状況で重視するというのはどうすることか、そして、その状況で品質を重視するにはどうすればよいのかが見えてくると同時に、チームやステークホルダとの合意も形成される。

そうなって初めて、決断に資する解だといえよう。これが考え抜くということである。

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   1.クリティカルに考えるとは
   2.ロジカルシンキング
   3.何を疑うのか(合理性)
   4.何を疑うのか(内省)
   5.クリティカルシンキングの4ステップ
   6.具体的状況におけるクリティカルシンキング演習
   7.クリティカルシンキング総合演習                  
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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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