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【号外】PMOセミナーアンケート結果(2004.07.15)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


2004年6月29日に行ったセミナーで以下の前回のPMO進化論で提示したPMOの機能の中で、強いところ、弱いところをアンケートの形で尋ねた。今回は、PMO進化論の番外編として、この結果の紹介と解説をしてみたい。

◆アンケートの内容
実施したアンケートは以下のとおり(当該部分のみを示す)

<Q3>あなたの所属企業や顧客企業のPMOがもっとも充実していると思われる機能はどれでしょう?
□PM実行マネジメント □PM基盤マネジメント □リソースインテグレーション
□プロジェクト運営技術の支援 □ビジネス・アライメント □どれともいえない

<Q4>あなたの所属企業や顧客企業のPMOがもっとも弱いと思われる機能はどれでしょう?
□PM実行マネジメント □PM基盤マネジメント □リソースインテグレーション
□プロジェクト運営技術の支援 □ビジネス・アライメント □どれともいえない

<Q5>あなたの所属企業や顧客企業のPMOが今後力を入れていくべきだと考える機能はどれでしょう?(複数回答可)
□PM実行マネジメント □PM基盤マネジメント □リソースインテグレーション
□プロジェクト運営技術の支援 □ビジネス・アライメント □どれともいえない

◆アンケート結果(回答数 101人)
<Q3> 充実しているPMO機能
 ・PM実行マネジメント     28人(27%)
 ・PM基盤マネジメント      5人( 5%)
 ・リソースインテグレーション   6人( 6%)
 ・プロジェクト運営技術の支援   7人( 7%)
 ・ビジネス・アライメント     2人( 2%)
 ・どれともいえない       53人(52%)

<Q4> 弱いPMO機能
 ・PM実行マネジメント     15人(15%)
 ・PM基盤マネジメント     25人(25%)
 ・リソースインテグレーション  11人(11%)
 ・プロジェクト運営技術の支援   7人( 7%)
 ・ビジネス・アライメント    16人(16%)
 ・どれともいえない       27人(27%)

<Q5> 強化したいPMO機能(複数回答)
 ・PM実行マネジメント     45人(45%)
 ・PM基盤マネジメント     55人(54%)
 ・リソースインテグレーション  29人(29%)
 ・プロジェクト運営技術の支援  27人(27%)
 ・ビジネス・アライメント    19人(19%)
 ・どれともいえない        6人( 6%)

◆分析と意見
これらの結果を見ていて、やはり、まず、自社の強みとして、PM実行マネジメントを上げている人が多いことが目立つ。前回説明したように、PM実行マネジメントは

 ・組織としての標準プロジェクトマネジメントの手法を確立する
 ・手法に合わせたツールを整備する
 ・標準工数とメトリクスを整備する
 ・プロジェクトで得られた知見のマネジメントを行う

といった取り組みである。また、どちらともいえないという回答が52%にのぼり、その中には、欄外に「ない」、「PMOがない」というコメントを書いていた人が目立った。この2点を併せて考えると、多くの企業ではまだ、PMOを作って、標準化に取り組みだしたばかりという様子が伺える。

意外だったのが、プロジェクト運営技術の支援の中にプロジェクトリカバリーが入っているにもかかわらず、強みとしてあげている人は7%しかいなかった。厳密な数字を取っていないが、今回のセミナー参加者でIT系のプロジェクトに従事している人は、ベンダー、ユーザを含めて80%以上になるので、やはり、PMOでプロジェクトリカバリーの支援はしているものの、必ずしもそのプロジェクトがリカバリーできるに至っていないことが伺える。
 逆に弱みは強みに比べるとばらけた感がある。ここで、どちらともいえないという回答が27%あるが、この割合がPMO機能がまだない企業の割合だと考えてもよい(もちろん、このセミナーはPMOのセミナーであるので、これが業界全体の比率ではない)。その中でも基盤マネジメントが多いが、これはセミナーの中で強調したバイアスが乗っているのかもしれない。

強化したい機能は複数回答である。基盤マネジメントと実行マネジメントが多いが、上に述べたように、27%程度がPMO未着手だと仮定するとこの回答者の多くは実行マネジメントに着目していると思われるので、PMOが存在している範囲で考えると、実行マネジメントは30%前後だろうと思う。

つまり、基盤マネジメントが5割強、あと、実行マネジメント、リソースインテグレーション、テクニカルな支援が3割程度という結果になる。この結果は妥当なものだと思う。今後、PMO進化論で述べていくが、基盤マネジメントを重視しない限り、プロジェクトマネジメントがうまくいくことは難しい。特に、IT系のプロジェクトにおいては、今までの経緯的なものもあり、エンジニアリング、建設、機械などのプロジェクトと比較して、特に、基盤マネジメントが弱い。この理由は、ITでは当初から、アングロサクソン流の組織モデルが技術と一緒に導入されたことが上げられる。プロジェクトマネジメントの手法も含めて、「身体はアングロサクソン、心は日本人」といった感じになっている。一昔前は、グローバルな経営モデル=アングロサクソンモデルだったが、この方程式は崩壊の兆しがある。欧米企業の経営統合の失敗がこのような流れを生み出している。むしろ、グローバル経営の中では、経営モデルの多様性の方向にある。

そのような経営環境の中で、多様な経営モデルに対応するには、プロジェクトマネジメントにも多様性が必要である。これが、これからの日本のPMOの最大の課題ではないだろうか?



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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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