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【PMOコラム42】プロマネの気持ちの高揚や意欲を喚起するカレンシー(2008.01.21)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆5つの種類のカレンシー

前回のコラム

支援プロジェクトは顧客

では、カレンシーの例として

(1)気持ちの高揚や意欲を喚起するもの
(2)仕事そのものに役立つもの
(3)立場に関するもの
(4)人間関係に関するもの
(5)個人的なもの

といったものがあるというコーエン&ブラッドフォードが示している例を紹介した。今回は、PMOとプロジェクトマネジャーの間ではどのようなカレンシーがありうるかを考えてみたい。

◆気持ちの高揚や意欲を喚起するカレンシー〜ビジョン

プロジェクトマネジャーがPMOのいうことをなかなか、受け入れてくれないとすれば、おそらく、この分野でのカレンシーの欠如が最大の原因ではないかと思う。

ここでは、プロジェクトマネジメントを何のためにするのかというのをいろいろな形で語り、プロジェクトマネジャーの共感を得ていく必要がある。ビジョン、つまり、プロジェクトマネジメントをどのようにやっていきたいかというのは重要だが、あまり、語られてこなかった。

しかし、最近になってよく語られるようになってきたのは、組織が総力をあげて、それぞれの立場でそのプロジェクトを成功させるために全力をつくす。そのためには、アカウンタビリティの高いマネジメントが必要であるというのは比較的よく言われるようになってきたと思うが、じゃあ、何をしたらそうなるのかというのを考えられないでいるプロジェクトマネジャーが少なくない。組織のプロトコールにかなり通じていないとわからないのではないかと思う。

プロジェクトマネジャー個人としてはたとえば、「プロジェクトメンバー全員が幸せになる」といったビジョンを掲げている人もいたりするが、むしろ、こういうものがプロジェクトマネジャーとの間のカレンシーとしてあればよいのではないかと思う。


◆気持ちの高揚や意欲を喚起するカレンシー〜競争力

誰にもできない商品を作る、誰にもできない顧客サービスを提供するといった卓越した活動の源泉としてプロジェクトマネジメントを位置づけるようなカレンシーが必要である。このカレンシーはプロジェクトマネジメントのビジョンにもなりうるが、ビジョンがどちらというとネガティブ(失敗しない)系のものを掲げているケースが多い中で、プロジェクトマネジメントに対する意欲を増すためには、ポジティブなカレンシーは不可欠であろう。

特に、大きなポイントはリードタイムと柔軟性ではないかと思われる。この2つに対して魅力のあるカレンシーを設定できればプロジェクトマネジャーを動かすことができるようになるだろう。

これを実現していくためには、組織の壁もあることは事実である。つまり、業務において、アジリティとか、フレキシビリティといったやり方に高い価値観を持つ必要がある。これがない限り、プロジェクトマネジャーはこのカレンシーに価値を感じないだろう。

ただし、今、どんな戦略であっても、この2つの要素はまず入っていると思われるので、PMOとしては戦略の現場への落とし込みの中でのそのような価値観を定着させる活動をしていけばよい。

具体的にはそのような価値観をメトリクスに落とし込み、継続的な評価と報償をしていけばよいだろう。


◆気持ちの高揚や意欲を喚起するカレンシー〜アカウンタビリティ

アカウンタビリティは説明責任であるが、これがカレンシーになるかどうかは、微妙である。ただし、アカウンタビリティがカレンシーにならない組織は、今後、生き残りさえ難しいのではないかと思われる。

その意味で、理想的すぎるが、やはり、カレンシーとして通用するように位置づけていくことが望まれる。


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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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