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第20回 戦略的PMOの標準化への取り組み(4)〜コンピテンシーか、プロセスか、それが問題だ(2006.10.30)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


前回まで、使われる標準を作るにはどうすればよいのかという議論をしてきたが、使われるかどうかで意外と重要なのが標準の表現方法である。


◆標準を表現する2つの方法

プロジェクトマネジメント標準の表現方法には、プロセスで表現する方法とコンピテンシーで表現する方法がある。

プロセスによる表現とは、開発プロセスをイメージしてもらうと分かりやすいが、マネジメントプロセスを規定していく方法である。プロセスで標準を表現しておくと、特に初心者にとっては使いやすい。また、組織としてのマネジメントの統制も容易になる。一方で、自由度が小さくなるので、標準化の際に想定していない状況に遭遇すると、適合している部分も含めて、全体の適用がぐちゃぐちゃになる可能性が大きい


このため、世界中の標準を見ていても、プロセスだけで表現しているものはほとんどない。社内標準であっても、プロセスで表現すると必ずといってよいくらい不適合の問題が起こる。


◆コンピテンシーによる方法

そこで、考えられるのがコンピテンシーによる方法である。コンピテンシーによる方法とは、以下のようなものである。

●スコープマネジメント
 ・スコープを大雑把に区分する
 ・スコープを記述する
 ・スコープを詳細化する
 ・スコープ変更の方法を決める
 ・・・・

というように、あるくくりで、どのような作業(コンピテンシー)を行うかを記述していくものである。ここで注意しておかなくてはならないのは、プロセスを定義しているわけではないので、上の4つのコンピテンシーを順番に行うということではないことだ。例えば、プロジェクトによってはスコープを記述してみないと区分ができないようなものもあるし、区分から入って自プロジェクトのスコープだけを記述できるようなプロジェクトもあるだろう。並行して進めていった方がよいプロジェクトもあるかもしれない。

コンピテンシーによる方法としては96年版くらいのPMBOK(R)を考えてもらうと分かりやすいだろう(もっというと、幻のPMBOK1987だと一層明確だ)。

PMBOK(R)方式の基本は、プロジェクトマネジメントで必要な知識体系という名称でコンピテンシー標準を表現しようとする方法である。上に述べたように、これだと、プロセスは決まっていないので、どんなケースでも適用できる代わりに、その標準を使う人がプロセスの定義をしなくてはならない。一長一短といったところだが、実際には、PMBOK(R)に対する評価として「プアプロセス」という評価がある。これは、例えば、リスクマネジメントのようにかなりプロセスに踏み込んでいる部分もあれば、コミュニケーションマネジメントのようにほとんどプロセスを規定していないプロセスもあり、後者を指してプアプロセスを指摘している。


◆コンピテンーとプロセスのバランスが重要

そこで、PMBOK(R)では、コンピテンシーで標準を定義しておき、固まってきた部分はプロセスに落とし込んでいくというアプローチをとっている。バージョンを追うごとに徐々にではあるが、プロセスが増えてきているのはこのためだ。

マネジメントプロセスを標準プロセスで表すのは本質的に無理がある。しかし、プロセスとコンピテンシーのバランスをうまく取ることは、使いやすい標準の策定に対して本質的な意味があるといえるだろう。


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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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