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第15回 PMOの設立(7)〜PMOの戦略性とは何か(4)戦略的PMOの条件(2006.08.14)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆はじめに

前回まで、PMOにおける戦略性とは何かという説明と、戦略性を持つためには何が必要かという議論をしてきた。

PMOが戦略的活動を行うために重要なもの 

今回から2〜3回、これまでの議論を統合して、戦略的PMOの具体的なイメージ(条件)を描いてみたい。


◆条件1:プロジェクトマネジメントのビジョンを持つ

組織のプロジェクトマネジメントのあるべき姿について明確なビジョンを持つ。あるべき姿とは、

・顧客の満足する商品を生み出す

といった抽象的なレベルのものでもよい。

・リードタイム 〇〇ヶ月
・納期遅れ、予算オーバープロジェクトをゼロにする

といった目標的なものでもよい。あるいは、もう少し、プロジェクトマネジメントに焦点を当て、

・複数のプロジェクトを見て、スケジュール、コスト、要員を統合する
・リスクとの戦いを最優先する

といったものでもよい。これらは、組織の特性、組織が実行するプロジェクトの特性によって変わりうる。


◆条件2:戦略的計画を実現するメソドロジーを持つ

ビジョン達成のための戦略的計画を持ち、それをツールや技法、ルール、標準などに落とし込んだメソドロジーを持っている

ここが最も重要なポイントである。戦略的PMOが問題にするのはプロジェクトの失敗そのものではない。いくらすばらしい仕組みを創り上げても、失敗は起こる。失敗は結果に過ぎない。

問題にすべきなのは、結果そのものではなく、そのような失敗を生み出す背後の問題を抽出することである。しかし、一つの失敗を生み出す問題は複数あることが自然である。

そこで、ビジョンに照らし合わせて、ビジョンを実現するために重要な問題と、そうではない問題をきちんと区別し、重要な問題に焦点を合わせたメソドロジーを構築していく必要がある。

一つの例を上げるなら、慢性的に納期遅れがある組織があったとする。分析してみると原因は、「プロジェクトへの目標指示が曖昧」、「計画が大雑把」、「プロジェクトの進捗の測定が曖昧」、「プロジェクトマネジャーがスケジュールを短縮する術を知らない」、「上位組織がプロジェクトの遂行にいたって無関心である」など。

一般的に考えれば、どれも重要な問題である。この組織はプロジェクトマネジメントのあるべき姿として、「アカウンタビリティ」の確保と、「レスポンシビリティ」の確保を掲げている。すると、最大の問題は「上位組織がプロジェクトの遂行にいたって無関心である」にあり、PMOはスポンサーによるプロジェクト推進の仕組みを早急に取り入れる必要がある。

仮にこの組織のプロジェクトマネジメントのビジョンが「できる限りリードタイムを短縮すること」であれば、「プロジェクトマネジャーがスケジュールを短縮する術を知らない」を問題視し、PMOはプロジェクトマネジャーの育成のためのスキームを開発し、そのスキームにしたがって、プロジェクトマネジャーの育成に取り組んでいかなくてはならない。


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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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