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第5回 ステークホルダとゴールとスコープの不思議な関係(2008.12.02)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆4回の振り返り

前回(第4回)はWBSを作って、ゴールまでの進行シナリオを明確にするという話をした。これはスコープ定義といわれるマネジメントワークだが、ここで今までの4回の話をもう一度、思い出してほしい。

第1回はステークホルダを明確にして、巻き込んでいこうという話をした。第2回はプロジェクトのゴールを明確にしようという話をした。この回は、

プロジェクトを立ち上げるときには、プロジェクトの目的・目標の設定というのは先ではないか?

という質問があったので、それに応える形で進んでいった。ここで考えておかなくてはならないのは、

 {ステークホルダ ゴール スコープ}

の関係である。


◆スコープを定義する教科書的手順

PMBOK(R)シンドロームになると、第3回の質問にあったように、プロジェクトはゴール(目的・目標)を決めて、次にそれをスコープに落としていって、スコープを達成するということになる。わたしたちも研修などではそのように説明している。

しかし、現実はそうは単純ではないのだ。この3つの関係は

 ステークホルダが変われば、ゴールは変わる
 ゴールが変わればスコープは変わる
 スコープが変われば、ステークホルダも変わる

という三つ巴の関係にある。違う言い方をすればこの関係は極めて重要な関係である。
PMBOK(R)ではプロジェクトに対して上位組織がミッションを与えて、プロジェクト憲章を発行するように考えているのでゴールから入ることになるのは上に述べたとおりだ。


◆現実

ところが、現実にはそうなっていないケースが少なくない。あなたの会社の商品開発プロジェクトを考えてみてほしい。もっとも影響力の強いステークホルダが上位組織であればそうなるかもしれないが、営業が強ければそうはならない。営業の主張がベースになってプロジェクトが進んでいく。研究開発部門が強ければ、技術的な視点が中心になってプロジェクトが進んでいく。

SIプロジェクトであれば、顧客企業の情報システム部門が対応している場合と、ユーザを巻き込んだ動きになっている場合では、プロジェクトの展開が変わってくる。
このような場合はステークホルダを決めることからプロジェクトを展開していくことが望ましい。

さらにいえば、ものづくりプロジェクトであればスコープが決まっているプロジェクトも少なくない。この場合、そのスコープを前提にして誰を巻き込むか、そして、そのステークホルダが納得できるゴール(目的・目標)は何かという順序で物事が決まっていく。

このようにステークホルダ、ゴール、スコープの関係は不思議な関係になっている。
ここをよく理解しておく必要がある。


◆サイクルに切り込んでいく視点

では、何を基準にして切り込んでいけばよいのか?

簡単な話だ。何をしたいか、である。テーマが決まっているプロジェクトで、どのような成果を出せばよいかといった場合には、自分の考えを持ち、その考えを実現するためには誰を巻き込めばよいかを決めていくとよい。これが、最初にステークホルダの話をした理由でもある。

逆にいえば、何をしたいか分からないと、プロジェクトマネジメントなど、上位組織の可視化のツールにしかならないということでもある。これは最近ブログで書いた

 プロジェクトコンピテンシー

という話にもつながってくる。

 プロジェクトマネジメント栄えて、プロジェクト滅ぶ

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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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