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第36回 成熟度向上への取り組み(2009.11.03)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆アセスメントはOPM3(R)が標準に

前回まで、成熟度のイメージを議論してきた。実際には、プロジェクトマネジメントの細かなアセスメントを行い、成熟度を診断し、その結果を踏まえて、改善をしながら、成熟度を上げていくという取り組みをする。診断ツールは弊社も含めて、プロジェクトマネジメントのコンサルティングをやっている会社の多くが独自のものを作っているが、今後はPMI(R)が提案しているOPM3(R)に収束していくのではないかと思われる。ベストプラクティスという観点からもそれが望まれるところだ。

そういう方向性もあるし、アセスメント項目そのものの議論はするとキリがないので、必要があれば個別に問い合わせをして頂くこととし、ここでは、改善をどのように行うかを考えて置きたい。


◆問題解決型か課題設定型か

改善の考え方として、もっとも本質的な問題は、問題解決型でいくのか、課題設定型でいくのかである。いずれもPDCAのサイクルを回す点は同じである。問題解決型は、問題を見つけてその問題の解決を改善として行っていくという考え方だ。一方、課題設定型はあるべき姿を想定し、それを実現するための課題を仮説として設定する。実行した課題を実行しながら、変化を分析し、思ったような効果が得られるかどうかを評価しながら、進めて行く方法である。もちろん、課題実施の中ではさまざまな問題が出てくるし、それを解決しなくては前に進めない。


◆問題解決型はモグラ叩き

問題解決型はある意味でモグラ叩きである。問題としてピックアップされたものを確実につぶしていきながら、望ましい姿まで持って行くという考え方だ。とりあえず、目の前の問題は確実に片付く。しかし、問題を解決することが成果にどのように結びついていくかは分からないし、場合によっては弊害が発生してしまうことがある。

たとえば、コミュニケーションが大切だからといって、コミュニケーションシンドロームのような現象が生じ、コミュニケーションをしなくては前に進まないようになってしまったと嘆く企業の役員がいた。これはコミュニケーションは相互理解であるというマクロな発想を持たずに、目先のコミュニーケーションで不足していると思われる部分をどんどん改善していった結果である。


◆課題設定は戦略的

課題設定型はある程度、ある程度広い範囲をみながら課題達成のための戦略的な問題解決をしていくので、問題解決そのものが徒労に終わることはない。しかし、課題は仮説に基づいているために、そもそも、課題そのものが達成しても意味のないものだったということはあり得る。

上のコミュニケーションの例だと、たとえば、コミュニケーションをよくすることによってパフォーマンスを向上させることを目的に、改善活動をやろうということになる。目的が明確であるので、コミュニケーションは相互理解であるという部分に注目し、効果的なコミュニケーションだけを活性化していくことができる。当然、コミュニケーションはよくなる。

しかし、コミュニケーションがよくなることによって、パフォーマンスが上がるかどうかは別問題である(このパターンはあまり失敗したことはないが)。


◆課題設定か、問題解決か

問題はどちらが筋がよいかと議論だ。前回述べたようにプロジェクトマネジメントの重点をあくまでも手法に置くというのであれば、問題解決型でもよいかもしれない。しかし、コンサルタントとして現場をみていて、このままで問題解決型の改善活動を続けていって、すばらしいプロジェクトマネジメントになっていくというのは残念ながらピンとこない。

これはある意味で当たり前で、プロジェクトマネジメントはビジネス上の目的・目標達成の手段に過ぎない。更地であれば、手法導入であってもそれなりに効くだろう。しかし、ある程度成熟してくると、ほとんど手法導入は効かない。

となると、前回も述べたようにある程度、ビジネスマネジメントに入り込んでいく必要があろうだろう。

そうであれば、課題設定でなくては話にならないことは間違いない。

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   【演習】各ポイントのエクスサイズ
  5.コンセプチュアルな問題解決演習
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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「プロジェクトマネジャー養成マガジン」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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