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第20回 見える化と視える化(2009.06.22)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆何のために見える化するのか

トヨタウェイの伝道師として有名なカルマンの若松義人社長によると、トヨタでは、視える化と見える化を区別しているそうだ。見える化というのは単なる可視化、つまり、「見つける」、「気づく」といったことだ。視える化というのは、それが改善に結びつくことだという。この区別は非常に重要である。

プロジェクトマネジメントにおいても、見える化は盛んに行われている。しかし、トヨタでいうところの「視える化」になっている企業は多くはない。


◆問題意識と当事者意識

先日、あるクライアントで、上位組織に対する「見える化」を何のためにやっているのかと尋ねたところ、なんと愚かな質問をするのかと言わんばかりの冷ややかな目で見られた。「目的化」しているらしい。

話を聞いていて本当に分からないから聞いたまでなのだが、なぜこんな反応をするのだろうか?「見える化」が「目的化」しているだと思う。

この問題を考えるに当たって、トヨタでなぜ、見える化が改善に結びつくかを考えてみるとよく分かる。改善が生まれるには2つの意識が必要である。問題意識と当事者意識だ。このいずれが欠けても改善は起こらない。


◆問題意識が低いと見える化できない

問題意識が低いと視える化はおろか、見える化すらもできない。(プロジェクトにとって)問題であることも、見逃してしまうし、問題に気づくこともない。そんなことはないだろうと思う人も多いと思うが、これが意外と少なくない。問題だと思って突っ込んでいっても、「ちゃんとできている」とか「仕方ない」といった反応が返ってくることが多い。クリティカルシンキングが出来ていない。

たとえば、スケジュールの遅れが10%を超えると問題として解決策を含めて報告してくださいというコミュニケーションの計画を作る。問題だと思って対応する人に比べ、10%を超えたから言われた対応をするという人の方が遙かに多い。恐ろしいことなのだが、問題意識がないというのはそんなものだ。

問題意識や危機意識がないと見える化をしていると言っても、実はデータの可視化をしているだけというケースが極めて多いのだ。


◆視える化に進むには当事者意識が必要

問題意識はあって、見える化が出来ているとしても、、視える化に進むには当事者意識が必要である。プロジェクトで、進捗ミーティングでいろいろと自分も含めて、問題点を指摘し、正論を言うが、一向に動かない人がいる。中には、自分の問題を客観的に指摘し、何もしないような強者もいる。人の問題を指摘して、それで自分の役割は終わったと思っているような人は少なくない。

さて、もう一度、上位組織の問題に戻る。上位組織はさらに上を見て動いていることもあって、問題意識がないという人はあまり多くないように感じる。かなりの割合の人が、プロジェクトに対するクリティカルシンキングを行っている。


◆当事者意識のない組織マネジャー

しかし、当事者意識がない人が多い。プロジェクトマネジャーに任せているのだから、自分は問題を指摘すれば指導者としての役割を十分に果たしたことになると考えている人が多い。

実際に、プロジェクトに対して「責任」を取らなくてはならないと考えている人が多い。だから、プロジェクトのことは気になる。その意味では当事者だといえなくもない。しかし、これはただの心配であって、当事者にはなり得ない。

当事者になるには、自分のポジショニングが必要である。漠然と責任を取らなくてはならないという思いは、マネジメントの中では何の役にも立たない。せいぜい、失敗したら謝らなくてはならないというレベルの話にしかならない。

責任を取るとはどういうことか、明確な行動として定義することが求められる。たとえば、プロジェクトマネジャーは「納期をきちんと守れるように、進捗を管理し、必要に応じて指導する」ことによって責任を取っている。これと同じようなレベルで上位組織のマネジャーも責任の取り方を考える必要がある。

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   7.クリティカルシンキング総合演習                  
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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「プロジェクトマネジャー養成マガジン」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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