本文へスキップ

イノベーション実践、コンセプチュアルスキル、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、PMOについての最先端の情報、研修、セミナー、コンサルティングをお届けします。

No22. コミュニケーション計画《一般》(2015.01.06)

プロジェクトマネジメントオフィス 鈴木道代

No14.から、著者が変わり、鈴木が担当しますので、よろしくお願いします。
50回程度の連載の予定です。

=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=++=+=+=+=+=+

【目的】ステークホルダーとタイムリーで効果的なコミュニケーションを行う

【用途】コミュニケーションニーズに対応するために、その方法を文書化する

【効用】プロジェクトの円滑な実行を支援する

=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+

◆コミュニケーション計画

本号はコミュニケーション計画についてです。

まず、コミュニケーションニーズを決めるために、プロジェクトインフラストラクチャーがどのようなものだったかを確認し、公式なコミュニケーションをどのように発生させるべきかを考えます。

プロジェクトインフラストラクチャーの詳細は、こちらのコラムをご覧ください。

 PMstyle Kit No6. プロジェクトインフラストラクチャー(グランドデザイン)


そして、著作権や機密事項を考慮し、コミュニケーションニーズとして、以下の項目を列挙していきます。

・プロジェクトチームメンバーのための内部コミュニケーション(報告など)
・ステークホルダー登録簿にリストアップされたステークホルダーとの外部コミュニケーション
・上記コミュニケーションのコミュニケーションオーナー(責任者)
・プロジェクト計画の実行を支援する定期的なコミュニケーションの予定日時

ステークホルダー登録簿の詳細は、こちらのコラムをご覧ください。

 ステークホルダーマネジメント 第8回 ステークホルダー特定のツールと技法


コミュニケーションニーズの詳細については、こちらのコラムをご覧ください。

 はじめてのプロジェクトマネジメント
   第23回 コミュニケーションマネジメント計画書(2)


列挙したコミュニケーションニーズから、具体的なコミュニケーションの内容とそのコミュニケーションの目的(コミュニケーションで実現したいこと)、を決め、どのような仕組みを使って、コミュニケーションを行うのか、どのようなコミュニケーション技法が適切なのかを検討し、公式か非公式なのか、文書か口頭なのかを決定します。

具体的なコミュニケーションの中には、プロジェクトデータの保管場所や保管方法、PMISなどのプロジェクトマネジメントシステムの使用方法なども含みます。
プロジェクト憲章、プロジェクトマネジメント計画書、課題ログ、変更承認、プロジェクト終結レポートなどプロジェクトに関する計画や状況報告レポートなどすべてを含んだ文書の保管や周知についてを定義します。
オンラインの場合は、アクセス許可、アクセス制限などもコミュニケーション計画として決めておきます。
つまり、プロジェクトで行うすべてのコミュニケーションについて、

・コミュニケーション名
・コミュニケーションの内容
・コミュニケーションの目的
・コミュニケーションオーナー(責任者)
・コミュニケーションのタイミング(日時)
・保管場所、保管方法

などを決めます。


そして、コミュニケーションについての決定事項を、コミュニケーション計画書としてドキュメント化(文書化)し、プロジェクトスポンサーに提出、レビュー、承認を受けます。

もし、テレビ会議やPMISなどを使用する場合、費用についてプロジェクトのコミュニケーションコストとして計上し、プロジェクトスポンサーの承認を受けるとともに、機材などがすぐ使えるように準備しておきます。

また、プロジェクト実行時には、コミュニケーション計画書に従って、コミュニケーションを実行し、その実行をコミュニケーションオーナーが確認することは、言うまでもないのですが、プロジェクト状況の可視化、必要なコミュニケーションフローを改善するために、そのコミュニケーションを評価することが重要なポイントです。

そして、その評価は、コミュニケーション計画書にコミュニケーションの目的を記載し、その目的がコミュニケーションによって実現されているかどうかをコミュニケーションオーナーとプロジェクトマネジャーが確認し、実現されていない場合は、コミュニケーションの内容、方法、タイミングなどを再検討し、コミュニケーション計画書をより、現実に適した計画に修正し、実行していくことも重要なポイントです。

◆コミュニケーションセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コンセプチュアル思考を活用したコミュニケーションの考え方と実践   ◆7PDU's
  日時・場所:【Zoom】2024年 05月 30日(木)9:30-17:30(9:20入室可)
      【Zoomハーフ】2024年 06月 19日(水)13:00-17:00+3時間
     【Zoomナイト】2024年 05月08日(水)10日(金) 19:00-21:00+3時間
        ※Zoomによるオンライン開催です
        ※ナイトセミナーは2日間です
        ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習3時間あります。
        ※少人数、双方向にて、個人ワーク、ディスカッションを行います
  講師:鈴木道代(プロジェクトマネジメントオフィス)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_communication.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス
 ※Youtube関連動画
 「コンセプチュアルスキルとは」  「コンセプチュアルスキルで行動が変わる
 「上手な説明とは」「コンセプチュアルなコミュニケーション
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【カリキュラム】                           
  1.コンセプチュアルスキルでコミュニケーションを改善する
  2.説明を上手にする方法
  3.コンセプチュアルスキルを活かした交渉術
  4.ストーリーによって共感を得るコミュニケーション
  5.(エクスサイズ)50人とコミュニケーションをする
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

著者紹介

鈴木道代、PMP、PMS
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス、PMstyleプランナー
神戸大学工学部卒業後、アパレル企業の情報システム部に所属し、データベース管理者、システムエンジニア、リーダーとして社内システムの開発・マネジメントに携わる。
その後、独立し、小規模のシステム開発プロジェクトを受託し、プロジェクトマネジメントや開発マネジメントを担当する。
2004年、PMPを取得し、株式会社プロジェクトマネジメントオフィスにて、プロジェクトマネジメントのコンサルティング、研修講師、セミナー講師を担当する。2010年、PMS取得。

メルマガ紹介

本連載は、PM養成マガジン購読にて、最新記事を読むことができます。

Youtube始めました。チャンネル登録お願いします。PMstylebiz

書籍プレゼントはこちらから

お薦めする書籍

メルマガ購読

ブログ

公開セミナー(カテゴリー別)
日付順  カレンダー

お客様の声(掲載をご許可いただいた受講者の方のアンケート結果)

PMコンピテンシーとは

サイト内検索

Facebook

Facebook

Twitter