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第3回 リーダーシップ(3)〜リーダーシップの行動(2012.05.29) 1/2

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人

リーダーシップ(1)〜リーダーシップの4つの役割

リーダーシップ(2)リーダーシップの活動

前回、リーダーシップの4つの役割について説明し、それぞれの役割でどのような活動をするかを述べた。

今回は、もう少し具体的に、その活動でどのような行動をすべきかを考えてみよう。

◆リーダーとしての役割に基づく行動

最初は、リーダーとしての役割に基づく活動から考えて行こう。

まず、「プロジェクトのビジョンを理解させ、賛同してもらう」ための行動としては、

・一般論から本プロジェクトの議論へ誘導するような問いかけを行う
・顧客が言っていること、言っていないことに注意を向ける
・プロジェクトマネジャー、顧客、主要ステークホルダが、同一のゴールや目標に向けて仕事ができるように、プロジェクトの目的に対する認識を明確にする

などの行動が求められる。また、「ビジョンに向けたプロジェクトの活動を動機付ける」ためには、自らがビジョンを通じて語っている価値観とチームの行動を整合することが望ましい。そのためには、

・メンバーの日々の業務を通じて、彼らの価値を示す
・リソースの制約、組織の方針、コントロールできない内外の要因により、できないかもしれない約束を慎む
・価値感と行動の統合に関する、メンターやコーチのフィードバックで得る

などの行動を取るとよいだろう。

さらに、チームをステークホルダに売り込み、ステークホルダの協力を引き出すために、ステークホルダに対して、「チームの声」を届けなくてはならない。そのためには、

・プロジェクトの進捗報告を定期的に提供する
・コンフリクトの解消、課題の解決にプロアクティブに、創造的に、率直に取り組む
・プロジェクトのゴールやベネフィット実現への協力を取り付ける


◆マネジャーとしての役割に基づく行動

二番目はマネジャーとしての役割に基づく活動について考えてみる。

まず、「管理の仕組みを作る」ことは、前回述べたようにプロジェクトマネジメントの導入に他ならないが、その際には、

・チームメンバーのすべきことが明確になり、計画を作り、遂行できるような役割とレスポンシビリティを示す
・チームメンバーに期待する振る舞いやパフォーマンスは、厳密なルールとして与えるのではなく、ガイドラインとして与える
・ミーティングは目的を明確にし、目的に焦点を絞って行う。

といったところに注意するとよい。さらに、「進捗をタイムリーにステークホルダに報告する」ためには、

・チームメンバーが自律的に適切な手続きで報告できるようにする。手続きはプロジェクト憲章に明記する
・キーワードの追跡やモニタリングができるようにする
・チームメンバーのポジティブで、主体的、創造的な態度を引き出す
・チームメンバーが準備するレポートを、読みやすく、ステークホルダが必要な情報だけが含まれるようなものになるよう指導する

などの行動をするとよい。

   
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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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