本文へスキップ

イノベーション実践、コンセプチュアルスキル、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、PMOについての最先端の情報、研修、セミナー、コンサルティングをお届けします。

第75回 ハッカソンによるオープンイノベーション(2015.03.11)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人

◆ハッカソンとアイデアソン

最近、ハッカソンとか、アイデアソンという言葉をよく目にするようになった。言葉の定義はあいまいであるが、提示された課題に対して、参加者が持つスキルを使って決められた時間内で解決する参加型のイベントを○○ソンという。

ハッカソンという言葉はもともとソフト業界で使われていたもので、ハック(hack)とマラソン(marathon)を合わせた混成語だと言われる。考えたのは、OpenBSDの開発者やサン・マイクロシステムズのマーケティングチームだといわれる。ソフトウエアであれば、アイデアから成果をその場で作り上げることができるので、アイデアだけではなく、モノ(ソフトウエア)を生み出すのがハッカソンということだ。

やがてハッカソンはソフト業界以外でも使われるようになってきた。特に、3Dプリンタが手軽に活用できるようになってからは、ハードウエアもその場で作ることが可能になり、それがハッカソンのイメージになっている。つまり、ハードウエアまでを成果物とするのがハッカソンで、アイデアのプレゼンにとどめるのがアイデアソンである。


◆ハッカソンの普及

ソフトウエア業界でハッカソンが行われるようになったときには、オープンソフトウエアの開発が目的であり、どちらかというとエンジニアのイベントだった。

しかし、ハッカソンが一般化するにつれ、多様な人たちが集まり、新しい価値を生み出すことが重視されるようになってきた。ハッカソンには一般的に

・エンジニア
・デザイナー
・プロデューサー
・マーケッター
・マネジャー

などが集まる。さらに、最近では、企業の枠を超えて人が集まり、オープンイノベーションの場として機能するようになってきた。

この動きは、これからますます、盛んになっていくと思われる。IoTのようにすべてがつながる世界になっていくからだ。


◆ハッカソンの参加目的

ハッカソンに参加する目的には個人レベルでは

・スキルの活用
・新しいアイデアを生み出す
・新しいスキルを学ぶ
・新しいサービスを学ぶ
・人脈を作る

といった目的がある。参加者を出す組織としては、

・イノベーションの機会を得る
・新規事業のアイデアを得る

といった目的があることが多い。


◆ハッカソンの開催目的

一方で開催者にも目的がある。ハッカソンは特定の企業がオープンな場を創る場合と、比較的ニュートラルな場として作られることがある。

それぞれの場合で、微妙に違うが、大雑把にいえば

・イノベーションを生み出す
・新しいアイデアを生み出す
・イノベーションの源泉となるコミュニティを生み出す

といったことが目的になる。


【参考文献】

大内 孝子編著「ハッカソンの作り方」、ビー・エヌ・エヌ新社(2015)


◆関連するセミナーを開催します
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆コンセプチュアル思考のポイントと活用〜VUCA時代の思考法   ◆7PDU's
  日時・場所:【Zoom】2024年 05月 16日(木)9:30-17:30(9:20入室可)
      【Zoomハーフ】2024年 06月 05日(水)13:00-17:00+3時間
     【Zoomナイト】2024年 04月 17日(水)19日(金) 19:00-21:00+3時間
        ※Zoomによるオンライン開催です
        ※ナイトセミナーは、2日間です
        ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります
        ※少人数、双方向にて、個人ワーク、ディスカッションを行います
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_thinking.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
 ※Youtube関連動画「コンセプチュアルスキルとは(前半)」「コンセプチュアルスキルで行動が変わる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【カリキュラム】                           
   1.コンセプチュアル思考のイメージ(アイスブレーク、講義)
   2.コンセプチュアル思考を実践してみる(個人ワーク)
   3.コンセプチュアル思考の原理を学ぶ(ワークの振返り、講義)
   4.コンセプチュアル思考の実際(講義)
   5.コンセプチュアル思考で変化に対応する
    (個人ワーク、グループディスカッション)
   6.コンセプチュアル思考で不確実性に対応する
    (個人ワーク、グループディスカッション)
   7.コンセプチュアル思考を応用した活動(まとめ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

入門編はこちらです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆コンセプチュアルスキル入門〜本質を見極め、行動するスキル   ◆(7PDU's)
  日時・場所:【Zoom】2024年 04月 18日(木) 9:30-17:30(9:20入室可)
      【Zoomハーフ】2024年 05月 22日(水)13:00-17:00+3時間
     【Zoomナイト】2024年 06月 19日(水),21日(金) 19:00-21:00+3時間
        ※Zoomによるオンライン開催です
        ※ナイトセミナーは、2日間です
        ※ハーフセミナー、ナイトセミナーは、事前学習が3時間あります。
        ※少人数、双方向にて、演習、ディスカッションを行います
  講師:鈴木道代(株式会社プロジェクトマネジメントオフィス,PMP,PMS)
  詳細・お申込 https://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
  主催:プロジェクトマネジメントオフィス、PMAJ共催
 ※Youtube関連動画「コンセプチュアルスキルとは(前半)」「コンセプチュアルスキルで行動が変わる
          「プロジェクトマネジャーのためのシステム思考
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 【カリキュラム】
  1.コンセプチュアルスキルとは
  2.本質を見極める
  3.洞察力を高める
  4.応用力を高める
  5.コンセプチュアルスキルでこれからの行動が変わる〜ケーススタディ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

メルマガ紹介

本連載は、コンセプチュアル・マネジメント購読にて、最新の記事を読むことができます。

コンサルティングメニュー紹介

PMOコンサルティング、PMOアウトソーシングサービス、人材マネジメントサービスなど、御社に最適のコンサルティングをご提案させていただきます。まずは、お問合せください。

Youtube始めました。チャンネル登録お願いします。PMstylebiz

書籍プレゼントはこちらから

お薦めする書籍

メルマガ購読

ブログ

公開セミナー(カテゴリー別)
日付順  カレンダー

お客様の声(掲載をご許可いただいた受講者の方のアンケート結果)

PMコンピテンシーとは

サイト内検索

Facebook

Facebook

Twitter