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第20回 PMBOK(R)テンプレートの作成 その6(2008.09.19)

アイ・ツー・マネジメント 代表取締役 岡野 智加

今回のPMBOK(R)テンプレートの紹介は、前回に引き続き、プロジェクトマネジメント計画書に添付される各知識エリア毎のマネジメント計画書をご紹介したいと思います
今回のマネジメント計画書は、スケジュール・マネジメント計画書です。
PMBOK(R)のプロセスに従ってスケジュールをどのようにマネジメントするのかを記述したマネジメント計画書のサンプルを紹介します。

尚、ご紹介するテンプレートは、私が主査を行っております、PMI日本支部 PMBOK委員会 実用化ワーキング・グループで作成したもので、現在、PM日本支部会員であれば、PMI日本支部のホームページより無料でダウンロードすることができます。
事前にダウンロードしてから解説を読んで頂くと、より分かりやすいと思います。

■スケジュール・マネジメント計画書とは
スケジュール・マネジメント計画書とは、スケジュールをどのようにマネジメントするのかを記述した文書になります。
今回のテンプレートの作成趣旨としては、Howを記述する、つまり、タイム・マネジメントのプロセス(「アクティビティ定義」、「アクティビティ順序設定」、「アクティビティ資源見積り」、「アクティビティ所要期間見積り」、「スケジュール作成」、「スケジュール・コントロール」)を具体的にどのように実行するのかを記述しました。
   

他の知識エリアは、計画のプロセスの一番最初は「○○計画」というプロセスで、○○マネジメント計画書を作成しますが、タイム・マネジメントには「○○計画」というプロセスはありません。
しかしながら、PMBOK(R)には、以下のように記述されています。

『プロジェクトマネジメント・チームによる計画作業は、一個の独立したプロセスとしては示されていないが、プロジェクト・タイム・マネジメントの6つのプロセスの実行前に、この計画作業が行われる。
この計画作業はプロジェクトマネジメント計画書作成プロセスの一部であり、フォーマットを設定すること、及び、プロジェクト・スケジュールを作成し、コントロールするための基準を確立することによりスケジュール・マネジメント計画書を作成するものである。』
(PMBOK(R) P124 2段落目より抜粋)

つまり、「スケジュール計画」などのプロセスはないが、他の知識エリア同様、タイム・マネジメントの6つのプロセスを実行する前に、スケジュール・マネジメント計画書を作成しなければなりません。
尚、スケジュール・マネジメント計画書を作成するプロセスは、「プロジェクトマネジメント計画書作成」のプロセスで行うと記述されています。

■スケジュール・マネジメント方針
最初はマネジメント方針を記述します。
スケジュール・マネジメントに関する当プロジェクトの特徴やプロセスを記述しました。


■アクティビティ定義
WBSの最下位の要素であるワークパッケージを創出するために必要な実際の作業であるアクティビティを洗い出す要領を記述しました。
また、このプロセスでは、マイルストーンのリストもアウトプットするので、その方法も記述しました。


■アクティビティ資源見積り
プロジェクトにはどのような資源がどれくらい、いつからいつまで必要なのかを見積もる要領を記述しました。


■アクティビティ所要期間見積り
アクティビティの所要期間を見積もる要領を記述しました。


■アクティビティ順序設定
アクティビティの順序を設定する要領を記述しました。


■スケジュール作成
これまでのアウトプットである、アクティビティリスト、アクティビティ資源見積り、アクティビティ所要期間見積り、アクティビティ順序設定をまとめてスケジュールを作成する要領を記述しました。
また、このプロセスでは、スケジュールを最適化するために、リソースの負荷を平準化したり、プロジェクト期間を短縮したりするので、どのような最適化作業をどのように行うのかも記述しました。


■スケジュール・コントロール
スケジュールをどのように監視コントロールするのかを記述しました。


次回も引き続き補助の計画書のテンプレートを紹介しますが、次回は、コスト・マネジメント計画書と品質マネジメント計画書をご紹介します。

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著者紹介

岡野 智加    アイ・ツー・マネジメント 代表取締役

大手ISベンダーなどにてOracleをはじめとするソフト・トレーニングの講師経験を経て、現在、Microsoft Office Projectセミナーに特化した教育事業経営を行っている。
1998年に日本初の、プロジェクトマネジメントの世界標準であるPMBOKTM(Project Management Body of Knowledge)に準拠したMicrosoft Office Projectセミナープログラムを独自開発。これまでの単なる操作方法を習得するセミナーではなく、プロジェクトマネジメントプロセスに従ったMicrosoft Office Projectの実践的活用ノウハウが習得できるセミナーを開発。
開発当初からこの今までに無い実践的な内容のセミナーは、当時、プロジェクトマネジメントをいち早く導入しようとしていた日本の最大手企業から高い評価を得る。
マイクロソフト社からも評価され、、2002年には日本初の米国マイクロソフト社公認Microsoft Office Project Official Partnerに認定される。
2002年に出版した書籍は、これまでの単なる操作方法を解説する書籍ではなく、プロジェクトマネジメントのプロセスに従ったMicrosoft Office Projectの活用方法が解説されているということで、大ベストセラーとなり、売れ続けており、その後の書籍及び日本中のセミナー企業へ多大なる影響を与える等、Microsoft Office Project講師として日本におけるリーディングパーソンである。

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