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第16回 コンセプチュアル思考によりチームを動かす(2018.05.11)

プロジェクトマネジメントオフィス 好川 哲人


◆チームの活動はプロジェクトガバナンスがポイント

第13回〜第15回は、コンセプト力の応用としてプロジェクトデザインに活用することを考えましたが、今回はもう一つの応用としてチームを動かすことを考えてみたいと思います。

第13回 コンセプト作成を前提としたプロジェクトデザイン
第14回 コンセプトを考えながら、目的から目標を設定する
第15回 本質目標と統合マネジメント

つまり、チームメンバーとコンセプトの共有をすることによって、チームメンバーが自立的に活動し、チームを機能させる方法について説明したいと思います。

実は、前回までに紹介したプロジェクトデザインの考え方はプロジェクトガバナンスと呼ばれることがあります。戦略から、(コンセプト)→目的→目標→目標達成アプローチ→計画というようにさまざまなことを考えて決めていくわけですが、見方を変えるとコンセプトを決めることによってある程度、コントロールされています。

言い換えると戦略→目的→目標は一度決めてしまえば、プロジェクトの進め方に対して、ガバナンスの機能を果たすと考えることができるわけです。そして、コンセプトはガバナンスを具現化したものだと言えます。

チームメンバーに自立的に活動してもらうには、コンセプトをガバナンスとしてどのように使えばよいかが一つのポイントになります。


◆チームとは

その説明の前に、ここで考えているよいチームとはどのようなものかを明確にしておきたいと思います。

まず、イメージですが、チームには2つのイメージがあります。
一つは、リーダーがいて、全体を仕切り(マネジメントし)、メンバーは自分があたえられたこと自体をしっかりと責任を持って行うイメージです。もう一つは、メンバー全員があまり明確な自分の担当範囲を持たず、臨機応変にチームとしてすべきことを行うようなチームです。この場合、リーダーはファシリテーターとしての役割が強くなります。

プロジェクトにおいてどちらが適しているかはプロジェクトのタイプによります。リピート性が強く、何をすべきかほぼ決まっているようなプロジェクトでは前者のタイプのチームが適しています。この場合、チームのパフォーマンスはリーダーのリーダーシップやパフォーマンスでほぼ決まってしまいます。

今回、議論の対象にしているような何をすべきかを決めるところから行う必要がある変革型のプロジェクトでは、後者のタイプのチームが適しています。言い換えるとコンセプトを作る必要があるプロジェクトでは、後者のチームの方が適しています。これが前提になります。

よいプロジェクトチームというと、リーダーシップに優れたプロジェクトマネジャーやチームリーダーがいて、メンバーもフォロワーとして協力するというイメージを持たれている方は多いと思います。

そのイメージと大きくは異なっていないのですが、ポイントはリーダーシップを誰が持つのかという点にあります。ここではよいチームは、誰か一人のリーダーがいて、引っ張っていくというようなチームではなく、チームの全員がリーダーであり、局面局面でリーダーシップを発揮しなくてはチームのパフォーマンスが上がらないと考えたいと思います。

つまり、成果はカリスマリーダーがいることより、リーダーシップの総量で決まる考えます。そして、リーダーシップの総量を如何に上げるかが、チームがうまく機能するためには不可欠だと言えます。そして、リーダーシップの総量で考えると、何人か卓越したリーダーシップを発揮できるリーダーやメンバーがいることよりは、全員がちょっとでもリーダーシップを発揮できる方がリーダーシップの総量は上がると言われています。

ここでもう一つ、言葉の定義をしておきたいと思います。
チームがうまく機能する、あるいは動くとは、チームの全員がリーダーであり、局面局面でリーダーシップを発揮してチームとして一体になって仕事を進めている状態であることを意味しています。

プロジェクトチームの望ましい姿をチームがうまく機能していることと考え、次号から、コンセプトやコンセプト作りを使って如何にチーム作りに活用していくかを考えて行きたいと思います。

(続く)

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著者紹介

好川哲人、MBA、技術士
株式会社プロジェクトマネジメントオフィス代表、PMstyleプロデューサー
15年以上に渡り、技術経営のコンサルタントとして活躍。プロジェクトマネジメントを中心にした幅広いコンサルティングを得意とし、多くの、新規事業開発、研究開発、商品開発、システムインテグレーションなどのプロジェクトを成功に導く。
1万人以上が購読するプロジェクトマネジャー向けのメールマガジン「PM養成マガジン(無料版)」、「PM養成マガジンプロフェッショナル(有料版)」や「プロジェクト&イノベーション(無料」、書籍出版、雑誌記事などで積極的に情報発信をし、プロジェクトマネジメント業界にも強い影響を与え続けている。

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